建築家・ 吉村順三
受け継がれるもの、建築家吉村順三について
フランク・ロイド・ライト、アントニン・レーモンド、吉村順三へと受け継がれたものがある。フランク・ロイド・ライトは、浮世絵の収集家であり、日本美術に強い関心を持っていた人である。その弟子に当たるアントニン・レーモンドは、ライトが帝国ホテルを設計する際に、日本にやって来て独立した人であり、その孫弟子に当たるのが吉村順三である。住宅の設計を得意とするライトと吉村には、住宅のスケール感の一致がある。ライトのスケール感は、アメリカの祖国、英国の伝統的民家のスケールから来ていると思われるが、それは集まって住む日本の伝統的町家のスケールに一致するものである。人から人へと受け継がれるものの中には、技術であったり、思考、精神、もろデザインそのものである事もある。しかし、うわべのデザインをを模しても受け継いだものにはならないのではないか。もっと深いところの思考や精神を受け継いでこそ技術であると思われる。
Posted: 木 - 4月 3, 2008 at 02:27 午後