「パタン・ランゲージ」と「時を超えた建設の道」 


たぶん、1995年頃、私は、東京神田神保町の明倫館書店で古本として「パタン・ランゲージ」日本語訳版を買ったと思う。高価な本なので、古本で買うしかなかった。当時、私は独立して1年位、建築をやっている知り合いが、パタン・ランゲージ利用の解説本を持っていて、これは面白いよと言う事だった。 

 この本には、興味深い言葉が書いてあり、その言葉の解説文が付いている。だがこの本を完全に生かし切れている人はなかなかいないと思う。自分も使いこなせなかった。253のパタンは、一つ一つ読んでみると確かに面白く参考になるのだが、この本は時々本棚から取り出してパタンを読んで参考にし、また本棚にしまわれてしまうという繰り返しであった。
 だが最近気が付いたのだか、「The Timeless Way of Building」の日本語訳版があることを知った。「パタン・ランゲージ」と日本語訳「時を超えた建設の道」は2冊で1冊、どちらが欠けてもパタン・ランゲージを理解するのは難しいと言うことを知った。「時を超えた建設の道」は1993年に日本語訳初版が出ていました。「パタン・ランゲージ」は1984年に日本語訳初版が出ています。9年の時間差があります。この二つの本の日本語訳版が、同時に出版されていたら、もっとパタン・ランゲージが日本に根付いたかもしれません。Amazonで中古4500円位で買った「時を超えた建設の道」を読んでみると、確かに退屈な本であり、眠くなる本の代表ではありますが、初めて、パタン・ランゲージの意味を理解出来たと思いました。
 イメージや概念が頭の中に詰まった現代の建築家ではなく、建築のことも、町づくりのことも、知らない人たちに、共通の言葉として理解してもらい、その人たち自身で作ることを目的とした本です。
 この思想は、1970年代に日本語訳が出た「建築家なしの建築」に通じる書物であると思います。「パタン・ランゲージ」の4番目のパタン「農業渓谷」に出てくる書物「自然とともにあるデザイン」イアン・マクハーグの日本語版を見つけました。この本も良さそうです。またAmazonで購入し取り寄せているところです。読んだらまた、このBlogに感想を書こうと思います。 

Posted: 月 - 4月 16, 2012 at 10:41 午前          


©